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「国家の品格」が教える国際人とは

2005年出版され話題となった「国家の品格」
270万部を突破したこの本。読まれた方も沢山いることでしょう。

第二外国語を学ぶ私達や子供達を持つ方には、是非「国家の品格」をお勧めしたい本です。

この本の著者である藤原正彦氏は、数学者でありエッセイスト。
東京大学理学部数学科・同大学院修士課程修了で、コロラド大学で助教授を経て、
お茶ノ水女子大学理学部名誉教授でもあります。

私が先ず初めに驚いたのが、
「何故、数学者が『国家の品格』の本の著者???
 こういう本は国語系の教授が書きそうなのに」でした。

国家の品格 

これにはストーリーがあり、藤原氏はかつてアメリカで教鞭をとっていた経験があり、
その際、物事を決め方は論理の勝ち負け、そこに根に持つ者はいないというアメリカ社会の経験がありました。

その後日本に帰国し、このアメリカ流で物事を進めていくと全くうまくいかない経験をしています。
論理だけでは通じない、論理が正しいかはさほどのことでない、と論理を疑い始めたそうです。
そして日本人が古来から持つ「情緒」や伝統に由来する「形」に取りつかれたと言います。

その後イギリスに暮らすことで、同じアングロサクソンでも全く違う国柄から、
伝統を重んじるイギリス人の振る舞いを見て、ますます論理は旧転落し、更に「情緒」や「形」にこだわる様になったそうです。


この本のなかでは、学問的に理数系であり論理の塊のような方が、なぜ論理に疑問をもち、情緒や形が大事と唱えるのかを
世界の経済背景や歴史的事実を説きながら話しを進めています。


日本は他の国とはまるで違う国

国家の品格の中で伝えられているのは、過去の歴史から見て日本は類まれな国家だということ。

江戸時代の識字率の高さや、文学書の多さ、繊細な感覚やもののあわれ感と言われている感情、そして武士道にみる精神。

これらがあるからこそ、戦後植民地化されず、その後大きな経済成長をも遂げたということなのです。

しかし、現在はその良さを無くし、西洋的論理思考や近代的合理精神に押され、世界の先進国同様に限界がきている。

この打開策は、日本固有の「情緒」や「形」を重んじ、元来世界に見られない日本独自路線を進めるべき、ということなのです。


その為には、英語教育より日本語をしっかり学ぶこと。
そして、日本の精神を学ぶこと。

国家の品格 


論理だけでは測れないこと

この本の中で、論理というものについてたくさん書かれています。

外国人同士、何かを決める際に必要な事は議論してアイデアを出し、いい悪いを出しながら論理が通るものが勝つ。
論理的思考が必要と世の中では言われています。


アメリカで20年仕事をしていた日本人の方が、「アメリカにいた時は毎日ケンカをしていた」と言っていました。
議論に議論を重ねる為、論理を展開させていくからだそうです。これはアメリカ式なんですね。
追記ですが、その彼がフランスの会社に来て言ったことは、「フランス人は何でも決めて押し付ける。議論の余地がない」
と言っていました。これがフランス式?なんでしょうか。


話しを戻しますと、論理がいかに正しくてもそれが本当にいいかは別問題と本の中では言われています。
これを資本主義の失敗、市場経済の失敗などを元に語られています。

経済的に豊かでも心が腐敗していたら
勝ち負けに買ったとしても幸せになる人がいないなら
英語が話せても中身が全くないならば

こんな感じで、論理が正解でも内実面がどうなのかが問題というわけです。

先程のはなし、日本の教育も同様です。
国際化考えこの日本を良くしようと一生懸命偉い人達が議論して考えています。
英語教育の低年齢化やコンピューター学習の早まり等。

でも大事なことは、日本人として大切な日本の言葉をしっかり学び、
伝統を知り守り、歴史を知り深め、日本古来からのわびさびやもののあわれという感情や
高潔な武士道精神を学ぶこと。

この基底をもつからこそ、海外で外国人と交流し尊敬を勝ち取ることができる国際人になれるのでしょう。
  • Posted by 白石 のり子
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