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脳全体の機能を活性化!?正中線交差とは

正中線とは


正中線とは、人体を正面から見た時、その中心である眉間~股間までを結ぶ一本の線の事であり、身体の真ん中を「正中線」といいます。

正中線を中心に、重心を保ちながら両手両足を自由に使いこなすことで、常に動きを支える体の中心が無意識のうちに体感されていく。

この中心でバランスを取ることで、体の左右が共同しながらも別々の動きをすることが可能になり、右手で反対の左方向にある物を操作する動きも自由になる。

この正中線を越えた動きができることを<正中線交叉(交差)>と言います。

正中線 


正中線交差を活性化させるには


人間の脳は右手を動かす時は左脳を使い、左手を動かす時は右脳を使います。

右手で右にあるものを動かす事は簡単なのですが、正中線を越えた、左の物を動かすのは案外難しいものです。

この正中線交差をエクササイズでコントロールすることで、脳は「体の動きのメカニズム」に密接なつながりを持ち、成長していきます。

体を動かすことにより、脳と体が密接につながり、脳全体の機能を再び活性化させるのです。


正中線交差を活性化するとどうなるか


左右の動きだけではなく、体の上下や前後の動きを使って、三次元で脳と体と心のバランスを統合させることで、脳と体と心の動きがどのように関連しているかは、以下のように大雑把に捉えています。 (ブレインジム参照)
 
〇左右の動きは、右脳と左脳の連携   
(コミュニケーションを取る能力、道具を使う能力に関わる) 
 
〇上下の動きは、大脳辺縁系や脳幹と大脳皮質との連携   
(思考をまとめる能力に関わる)  
 
〇前後の動きは、脳幹と前頭前野の連絡
(理解力と意味付けに関わる) 
 

一つ一つの動き(次元) 

〇左右統合次元(ラテラリティ)   
ストレス下では、目、耳、手、脚(足)の優位な側だけを酷使し、結果として効率は悪くなり、心も体も行き詰まります。

体の左側と右側がバラバラに動くのではなく協調して働くことは、画像と言語の統合につながり、コミュニケーション能力とも関わると考えられています。
(考えたり、読んだり、話したり、聞いたり、書いたりといった、コミュニケーションスキルや技能を、どれくらい使いこなしているか知ることが見極めるヒントになります) 
ちなみに、脳の優位性パターンは人によって異なります。
  

〇上下統合次元(センタリング)  
上下統合次元を統合するということは、感情的知性の源となり、また、喜び、情熱、遊び心、社会的な心の触れ合い、思い出、人とのつながりの基礎となります。

そして自我や自己感覚そして個性が形成されるという意味があります。
  
上下統合次元が、前後統合次元や左右統合次元と共にバランスが取れていれば、今この瞬間に自分が存在していて、自分は感情豊かに生きていて、自分としっかりとつながり、効果的な行動を起こすための段取りができていると感じることができるのです。  

〇前後統合次元(フォーカス)   
この次元は、私たちが注意力を向ける能力に働きかけます。

前後統合次元は、恐怖に妨げられることなく私たちの目標の展望が存在する前頭前野と、脳幹との相互関係にかかっています(脳幹には、最も原始的な生き残り本能があり、自我や自己感覚にとって脅威となるような危険を冒すのを避けるために、体を固めさせたり、隠したり、身を引かせたりします)。   

 
トラウマ体験は、再現される度に、過去のショックや恐怖のストーリーにくさびが打ち込まれていきます。

危険がまだそこにあると体が信じる限り、心と体は壊れたレコードのように負のサイクルを繰り返します。

しかし、体が変化して安全だと感じられるようになれば、心の状態も自然に変化します。
   
解剖学的にみると、トラウマの影響を受けて滞っている脳幹や大脳辺縁系は、例えば正中線を越える統合的な動きをゆっくり行うと

安全だと感じられるようになり(左右)
大脳皮質との連携回路が改善され(上下)
そして脳幹による反射が前頭前野のコントロール下に置かれ(前後)
抑制された呼吸を開放し
体温を高め、
動悸が鎮まる好循環が生まれます。

そのことによって、恐怖感が低減される結果、非言語的記憶や言語的記憶に置き換えることができるようになり、トラウマ記憶を処理するネットワークが始動し始めると想定されています。  
 
こうした視点に立つと、トラウマ体験者が、より安定するためには、左右の動きだけではなく、上下や前後の動きも必要であると思われます。 

尚、この統合に不可欠な要素となっているのが「意図」で、この意図が、全要素をまとめる働きをします。

目標に向けて自分の位置をはっきりと決めれば、自然と体の中で意図をはっきりと表現する動きが生まれます。

意図は前頭前野で生まれ、脳の後ろと前をつなぎ、自分がどこへ向かいたいのかをはっきりさせる助けとなります。 

このように正中線交差により脳全体の機能を活性化でき、学習効果は元より、知能や能力を上げることに効果が期待されます。

  • Posted by 白石 のり子
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